多職種が連携を図るための取り組み
地域の医療・介護関係者が集まり、在宅医療・介護連携の現状や課題等について多職種で検討する場として『在宅医療・介護連携推進協議会』を設置しました。初回は、令和元年11月29日に開催し、協議会の目的や役割について、各職種の役割を理解し、コンセプトを決定しました。今後は、ワーキンググループで具体的な地域での活動内容を話し合っていく予定です。
令和元年度11月勉強会の様子 テーマ「災害時の支援方法について ~ハザードマップの活用~」
在宅医療・介護連携情報の作成(平成30年7月作成)
各医療機関別の、訪問診療や往診などの有無、在宅で可能な医療行為、相談窓口、相談・連絡方法などの情報をまとめ、医療機関、居宅介護支援事業所に配布しました。また、市内の各歯科医療機関別の、訪問診療の有無、訪問診療科目、外来診療情報をまとめ、歯科医療機関、居宅介護支援事業所に配布しました。
在宅医療介護連携勉強会
地域の在宅医療・介護に関わる多職種が、切れ目のない在宅医療・介護サービスの提供を目指して連携していくため、月1回、三豊市在宅医療介護連携勉強会を開催しています。勉強会では、毎回テーマに沿って、それぞれの職種の視点から、日々の活動の中で気づいた事や感じたこと等情報共有を行っています。令和2年度は、ACP、災害時の支援、感染症予防などをテーマに勉強会を開催しました。
介護保険サービス等事業所ガイドブックの作成(平成31年3月、令和2年2月作成)
保険者と協働で、市内の介護サービス事業所の情報をまとめた冊子を作成しました。介護保険の申請時やサービス利用時の説明で利用しています。
在宅医療・介護連携支援センターの設置
令和元年度から、在宅医療・介護の連携に関する専門職の相談窓口『在宅医療・介護連携支援センター』を三豊市立永康病院 地域連携室内に開設しました。センターのスムーズな運営のため、包括と連絡会(1回/2-3月)を行い、現状や課題等について検討を行っています。また、在宅医療・介護連携推進協議会にも委員として参加し、事業全体の取り組みに関わっていく予定です。
住民への普及啓発
在宅医療・介護についての普及啓発として、地域での健康教育の機会を利用して、“自分の最期の過ごし方”や“自分はどのような医療や介護を望むのか”を考えるきっかけ作りをしてきました。令和元年度は、初めて市民向け講演会を開催しました。
令和元年10月5日 みとよ未来創造館 3階大ホール 226人参加
テーマ:『まぁるい死』 講師:鳥取県 野の花診療所 院長 徳永進先生
日々、命と誠実に向き合い、自分らしい最期を迎えることができるよう、多くの患者さんと家族の方を支えてこられた徳永先生にご講演いただきました。参加者へのアンケート結果で、終末期をどこで過ごすか、との問いには、48%の人が『自宅』と回答していました。その反面、不安な事として『家族の負担(身体的・精神的)』との回答が51%でした。来年度の内容については、『自分らしい最期の迎え方(ACP)』が59%の回答があり、市民の関心の高さがうかがえる結果となりました。これからの生き方を見つめ直す良い機会になったと思います。
(三豊市 地域包括支援センター)
三豊市ホームページ https://www.city.mitoyo.lg.jp/index.html