木田地区医師会
三木町における取り組み
地域に住む高齢者が、その地域で自分らしい生活を最後まで持続していくためには医療や介護や様々な生活支援が必要です。この地域包括ケアシステムを構築するために三木町では地域の医療・介護関係者が集まり、在宅医療・介護連携の推進とその課題を多職種で検討する場として「三木町在宅医療・介護連携推進協議会」を設置しています。第1回は、平成29年1月25日に開催されました。
三木町在宅医療・介護連携推進協議会
協議会は①「体制検討部会」、②「情報共有システム検討部会」、③「啓発推進部会」
の三つで構成されています。毎回各部会で課題を検討し、その後の全体会で検討結果を報告・協議する事で、協議会全体として課題の共有化を図っています。
令和2年は新型コロナウィルス感染症対応のため、広い会議室で常時換気を行い、3密を避けて、7月9日から2ヶ月に1回のペースで開催しております。
①『体制検討部会』は、各分野の課題について検討する部会であり、「切れ目のない在宅医療と在宅介護の提供体制の構築推進」を目的に令和元年7月18日から運営されています。
三木町での連携推進上の課題を抽出する事を目的として、体制検討部会内の各立場(医師、歯科医師、薬剤師、ケアマネージャー、各介護事業所等)の参加者が
それぞれに感じている問題点を順番に発表する形で進行しています。
今後は抽出された課題の解決を図りつつ、在宅医療・介護の観点から解決を図り、在宅医療と在宅介護の提供体制の構築を進める予定です。
②『情報共有システム検討部会』は、医療・介護資源リストの活用やSNSによる情報共有を検討する部会で、「地域の医療・介護の資源の把握」と「地域の医療・介護関係者の情報共有を支援」を目的に令和元年7月18日から運営しています。
主な活動内容としては、協議会が作成した木田地区内の資源リストを閲覧できるホームページを立ち上げています。今後は資源リストの更新を随時行うと共に町民への
周知も努めて行く予定です。
また、高齢者が自分の体調や生活状態を自己管理する時に役立つ内容をコンパクトにまとめた「三木まんでがん手帳」を作成し、令和元年12月から町内医療機関、
薬局、介護施設、介護事業所等に配布しています。
図1 木田地区医療介護連携ホームページ
図2 三木まんでがん手帳(平成31年3月31日)
③「啓発推進部会」では、在宅医療・介護に関連した講演会を毎年開催し、地域の方々に今後避けて通ることのできない「地域包括ケアシステム」に対する理解をより
深めて頂く為の活動を続けています。
啓発推進のための講演会は、木田地区医師会が事業の委託を三木町から受け、平成28年度より毎年1回開催しています。しかし、令和2年度は新型コロナウィルス感染症の流行に伴い開催が中止となってしまいました。
図3 第3回三木町在宅医療・介護連携普及啓発講演会 (平成31年2月17日 三木町文化交流プラザ) 小笠原望先生の映画「四万十 〜いのちの仕舞い〜」を上映
図4 第4回三木町在宅医療・介護連携普及啓発講演会(令和2年2月11日 三木町文化交流プラザ)「安心して暮らせる地域包括ケアと在宅医療〜いきいきと生きて逝くために〜」と題して、綾川町国民健康保険陶病院 院長 大原昌樹先生の御講演
三木町地域包括支援センター
地域包括支援センターは、地域包括ケアシステムを支える中核機関としての役割を担っています。
木田地区医師会と共に「三木町在宅医療・介護連携推進協議会」の事務局を担い、協議会及び部会の運営を行い、地域の医療・介護の関係機関・関係団体と連携を
図りながら、その体制づくりに努めています。
また、退院支援や日常の医療支援、急変時の対応等の在宅医療・介護に関する相談を受ける機関として、地域包括支援センター内に相談窓口を設置して対応しています。
図5 三木町包括支援センターホームページ
お問い合わせ
木田地区医療介護連携 https://www.miki-mchr.com/
三木町地域包括支援センター https://www.town.miki.lg.jp/life/dtl.php?hdnKey=1084