丸亀市医師会における地域包括ケアシステムの取り組みについて
丸亀市医師会と丸亀市は、住民の方々が住み慣れた地域で暮らし続けることができる仕組み(地域包括ケアシステム)の構築を目指しています。このため、平成28年4月に丸亀市在宅医療介護連携支援センターが丸亀市医師会内に設置され、専任の保健師が配属されました。丸亀市の地域包括支援センターと連携し、在宅での医療介護が円滑となるように、以下の事業を実施しています。
1)医療介護に関する情報提供と相談支援
在宅医療に対応する医療機関、介護サービス事業所、かかりつけ薬局の情報をホームページに掲載し(医療介護資源マップ)、医療・介護関係者からの相談に対応しています。これらの情報は一般市民にも公開しています(図1)。
2)医療・介護連携クラウドシステム(まんでネット)の活用
丸亀市は全市民を対象とした医療・介護連携クラウドシステムを運用しています。このシステムの参加者登録、研修、相談対応により、医療・介護関係者の連携を支援しています。関係者は患者(利用者)専用のクラウドシステムに参加することにより、リアルタイムに情報共有と意見交換が可能となっています(図2)。
3)丸亀市多職種連携研修会(ま~るの会)の開催
平成29年1月より令和元年12月までに12回の研修会を開催しました。参加者はほぼ毎回100名以上であり、医療・介護関係者の効果的な連携研修が図られています。また、令和2年は新型コロナウイルス感染症対応のため、6月に動画セミナーを、9月にリモート講演会を開催しました。リモート講演会は令和3年1月にも開催しました(図3)。
4)地域住民への普及啓発活動
一般市民対象の講演会を開催しました(平成29年3月と平成31年2月に実施)。また、在宅医療出前講座を開催しています。これは、小学校区のコミュニティセンターに専門職が出向いて、在宅医療や看取りなどについて講話と座談会を実施するものです(平成30年9月~令和元年7月に4コミュニティセンターで実施)。令和2年に追加開催の予定でしたが、新型コロナウイルス感染症対応のため、実施できないのが残念です(図4)。
リンク: 丸亀市医師会