第21回 多職種連携研修会(まーるの会)
講 師 宅老所「よりあい」代表
介護福祉士 村瀬 孝生先生
テーマ ~介護現場から学ぶ認知症の本質~
日 時:2022年7月27日(水)午後7時~午後8時30分
場 所:丸亀市医師会視聴覚室 オンライン研修
【講演内容のまとめ】
村瀬先生は今まで関わってきた高齢者の方のお話をユーモアを交えて話して下さいました。
村瀬先生が講演で伝えたかった事をまとめてみました。
高齢者の方々は、認知症と病名をつけられてしまうと中核症状が出現したと決めつけられてしまう。
しかしながら、認知症と言われている高齢者の話をよく聞いてみるときちんと言いたいことや感じたことなどが必ずある。けれども、家族や周囲の方、介護士の有資格者であっても、自分の概念に捉われて対応してしまいがちである。
カメラで例えるとピントが合わないことがあると思うが、被写体がズレている訳ではなく自分のカメラの腕が悪い。高齢者も同じである。認知症と診断されている高齢者も同じでピントがズレているだけで、見え方が変わるだけで自分の概念を失った訳ではない。その高齢者にピントを合わせていく、寄り添っていく介護をすることで高齢者に関わると現場も変わっていくということ。
医学的な概念は大事なことでもあるが、それだけでその方の人格を決めないでほしい。
就学前の子供もまだ概念という位置づけをされていないため、自由な発想があるのと一緒で、認知症という定義や概念で決めないで時間や空間も高齢者は時計とは違う中で生きている、老いるということはそういう事である。
ZOOMで参加された方からも反響が多く、村瀬先生のお話はとても貴重なお話でした。
視聴者は男性19名、女性60名、合計79名で、職種別は以下の通りでした。
医師7名、薬剤師24名、看護師9名、PT2名、OT1名、ケアマネ28名、介護福祉士7名、社会福祉士3名、ソーシャルワーカー2名、福祉用具関係者1名、介護サービス責任者1名、介護サービス管理者10名