香川県立保健医療大学
本学は、2004(平成16) 年に、「誰からも愛され、信頼される医療人の育成」「科学的思考力の教養教育」をめざして、保健医療の高度な専門知識と技術を学ぶ大学として創立しました。
21 世紀を迎え、世界にも類を見ない速さで高齢化が進展している我が国では、少子高齢多死社会をいかに健やかに、安全で安心して暮らせるかが、国民のニーズです。また、科学技術のめざましい進歩とともに医療はますます高度化・専門化・複雑化し、保健医療従事者には、これまで以上に高度な専門的知識と技術が求められています。
本学では、学生が将来社会に出たとき、生涯にわたり保健医療従事者としての社会的使命が果たせるよう、幅広い教養と豊かな人間性、科学的思考力に基づいた課題解決能力などを涵養する教養教育を大切にしています。また、看護、臨床検査の両学科が多くの科目を共に学び、お互いの職種を理解することにより、将来チーム医療の現場で、リーダーシップを発揮しつつ、他職種と連携・協働していくことができる基礎的素養を養成することとしています。
さらに、県立大学としての使命を果たして県民の健康増進に寄与できるように、大学院教育を拡充し、地域のニーズに応える保健医療に関する情報発信や教育研究拠点として、地域社会の貢献に邁進しています。そして、これらを通じ、「県民に一目置かれる大学」として、人々の健康で心豊かな未来を拓きます。
香川県立保健医療大学地域連携推進センター
本学では、保健医療の専門職を目指している看護・臨床検査学科の学生が主体となり地域住民への健康支援活動を、地域連携推進センター(センター長 多田達史)を中心に実践しています。具体的には、健康サポーター養成講座、小学生のためのライフサイエンス教室、公開講座等を行っています。
活動の一つである健康サポーター養成講座では、学生が地域住民への健康支援活動が実践できるように、健康器具演習(血圧測定、骨密度測定など)、健康教育指導用媒体作成(パンフレット・教材)を行っています。全課程修了後、地域でのフィールド活動を行った学生には、学長から認定証が授与されます。
様々なライフステージや健康レベルにある県民の健康な暮らしをサポートできるように、今後も地域に根ざした活動を目指していきます。
2020年11月 小学生のためのライフサイエンス教室
地域健康サポーター実習
本学看護学科では、2021年度から新しく地域健康サポーター実習を導入しています。本実習では、地域住民の健康生活を支援するために、学生自ら地域住民との活動を企画運営し、実施しています。また、地域で実施されている保健医療福祉の活動や住民活動に主体的に参画し、地域活動のあり方、参画者の姿勢や態度を学んでいます。
2021年度は、子どもから高齢者、震災で被災された方々や障がいのある方々等、幅広い健康レベルにある人々や異なる立場の人々と活動を共にし、学生は、健康生活の支援や地域活動のあり方について学びました。
地域健康サポーター実習の活動例を紹介します。
東北復興創生ボランティア活動
2011年の東日本大震災で被災された方々と地域の復興を支援するために設立した[NPO法人東北ボランティア有志の会香川]のメンバーと共に、現地に赴いて、また香川県内で継続してボランティア活動をしています。西日本豪雨被災地でも緊急復旧支援を行いました。
東日本大震災の復興の現状を調べ学習し現地を訪れることで、被災地には日本の社会課題が凝集されていることがわかりました。このような活動を通して、東北の復興創生に一層関心を寄せるとともに、人間の健康的な生活を支援する看護専門職として課題発見・解決する力をつけています。
2019年8月 福島県の復興住宅で暮らしている方への健康教室、うどん作り
2019年12月 福島県いわき市の台風19号の被害に対する緊急復旧支援
お問い合わせ先 香川県立保健医療大学
〒761-0123
高松市牟礼町原281番地1
TEL(087)870-1212
FAX(087)870-1202