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在宅医療出前講座会場: 丸亀市飯野コミュニティーセンター

主催: 丸亀市在宅医療介護連携支援センター

令和6年6月6日 13:30~15:00

テーマ『そこが知りたい在宅医療~住み慣れた自宅で暮らし続けるために~』

【プログラム】

講話「そこが知りたい在宅医療」丸亀市医師会 小野 志磨人先生

「人生の最期・看取りについて」まるがめ訪問看護ステーション所長 小野雪絵先生

グループ討議 「あなたならどうしたいか、大切な人にどうしてあげたいか」

(ファシリテーター)医師3名、地域包括支援センター職員5名、訪問看護ステーション看護師1名、在宅医療介護支援センター相談員1名

(対象者:地域にお住いの方々)参加人数34名

参加者属性:性別 男性8名、女性26名

年齢層 50歳代未満3名、50歳代1名、60歳代3名、70代15名、80代12名

アンケート回答数 34名 回答率100%

 

【まとめ】

今回は地区の長寿大学の受講生の方々が多く参加して下さり、参加者同士が顔見知りという方が多く、70歳から80歳以上の方が合わせて79.4%を占めていました。いつか来るであろう自分の最期を迎える段階をどうしたいか、医療や介護が必要になった際にはどう暮らしていくのか考えて見ませんかという呼びかけに対し、「認知症で自分の事がわからなくなったら迷惑かけるなあ。」とまず自分の周囲への負担を考えると言う声が多く聞かれました。普段地域包括支援センターで相談業務に携わっているグループ討議のファシリテーターは、「地域包括支援センターで相談を受ける時は、相談者さんの『こんな病気を持っているんだけど、自宅で暮らしたい。不安なの。』等というその人の気持ちを聴きながら寄り添えるように心がけていますよ。」と話し、どんな時に相談にいけば良いかを説明してくれました。この講座をきっかけに自己の望む人生の幕引きへの暮らしをイメージし、準備することも必要だと感じてもらえたのではないとかと思いました。

また、今回エンディングノートとして配布された‘もしもノート’に自分の受けたい終末期医療や介護、最期の迎え方など自分の希望や思いを記載することは、自己整理でき周囲の人たちにも理解して貰い易いと周知されました。最期の段階であると感じた時にについて「いざとなったら、病院にたのまないかんわな。」とか「最期は施設かな。」と言う人も、そのような状況になる前段階としてどうやって生きていくのかという視点では、「できるだけ自分の事は自分で、仲間との交流を大事にして前向きに生きたい。」と話し、その意見にうなづいたり共感する様子がありました。ただ「ぎりぎりまで家で居たいけど、痛みやしんどさを我慢するのは怖い。」という不安の声については、医師から緩和ケアという治療がある事も説明され、「元気な時から前向きに暮らし、隣近所やコミュニティなどのつながりを大切にしていきましょう。」と説明されました。普段かかりつけ医の診察で体調の話はできても、人生の最終段階までの話を医師とともに語り合える機会は滅多にありません。どの人も笑顔で活発に意見を言い合い、「話が聞けて、皆に話せて良かった。楽しかった。」等という感想もあり、なごやかに会を終える事ができました。この在宅出前講座も、やっと丸亀旧市内の全コミュニティセンターに廻らせていただくことができました。地域の皆さんと医師や保健師・看護師が直接意見を交わせる時間は賑やかで明るくて、パワーを頂くことができました。今後は地域の方が、もっとはつらつと交流できる内容を持ってコミュニティに入らせていただきたいと思います。地域の皆さま、大変お世話になりました。

 

【アンケート結果】

1.かかりつけ医がいますか ①はい 32名   ②いいえ  2名

2.在宅医療について

①よく理解できた 14名

②少し理解できた 17名

③あまり理解できなかった 3名

④全く理解できなかった 0名

 

3.人生の最期をどうするか、イメージできましたか?

①よくできた 7名

②少しできた 24名

③あまりできない 3名

④全くできない 0名

 

4.在宅医療に対する不安はどうですか?

①不安がなくなった 5名

②不安がすくなくなった 12名

③不安は変わらない   15名

④不安が大きくなった  0名

⑤無回答        2名

 

5.感想

・60歳代(女性) 日頃から家族の中で終末について少しでも自分の考えを伝えておけば良いかな。

色々な情報を知っておく。今日は色々な事を考えるチャンスになりました。

・70歳代(女性) 時々これからの事を考えたり、話し合ったりする時間を持たなければならないと感じて

います。参考にしたいです。

・70歳代(女性) 自分の事を考える機会が出来た。

・80歳代(女性) 自宅でなくなるのも大変な事、元気で最期を迎えたい。

・80歳代(男性) 介護についての知識が深まり非常に良かった。